TIPS_005 / 年とともに髪が細くなるのはなぜ?

私もアラフィフと言われる年齢になった。いつまでも若いつもりが時の流れというものは本当に早いものだ。職業柄外見は若く見られる私だが、一番変化を感じるのは体の内側、つまり臓器だ。
先週末も家族と久しぶりに焼肉食べ放題にいったのだけど、以前と比べて明らかに食べられる量が減って消化力が衰えていることを実感した。若かりし頃、数人の友人と回転寿司に行き、一番枚数を食べられなかった人が全部奢りというゲームをしたのを思い出す。ジュースはカウントするのか。メロンはズルい。などと揉めながら、そのテーブルだけ異様な熱気を放っていた。
店員のおば様も、あらあら大丈夫?(笑)と応援してくれたお陰で私は30皿くらい食べて奢りを回避できたのだけど、今そんなゲームをしたら胃腸炎になって10日は回復しない自信がある。
話は大分逸れたが、胃腸と同様に「髪」も老化する。いや、もっと正確には髪を生み出す装置の「歯車」の回転が鈍く、遅くなるため細く抜けやすい髪しか作れなくなるのだ。
では髪生成装置の歯車を潤滑に、早くする要素は何か?
・女性ホルモン(エストロゲン)
・血流
・栄養
である。髪は毛母細胞という装置で作られるがこれらの要素が不足し、細胞の分裂が鈍くなることを「髪の老化」と言ってもよいだろう。特に女性ホルモンは30歳ころをピークに、50歳ころから急速に減少していく。また胃腸機能が低下することで髪の材料となる栄養素を吸収しにくくなり、さらに女性ホルモンと栄養は血流に乗って毛母細胞まで送られるため、血流が悪いとそもそも届きにくくなるのだ。
では髪生成装置の歯車を早くして、髪の老化を予防し、太く健康な髪に改善してゆくには具体的にどうすればよいのか?細かいことを挙げだすとキリがないので、本質的かつ日常に取り入れやすい方法に絞り、読者が女性という前提で紹介してゆこうと思う。

1,女性ホルモン(エストロゲン)を増やす
脳は「女性らしくある必要がある」と判断すると女性ホルモンの分泌を促す。つまり心持ちの力を侮ってはいけないのだ。
女性らしい気分が上がるファッションやメイク。美しい髪をつくるヘアケア。そしてそれらを纏う自分自身を愛でる感情を持ち続けよう。香水をつけるなら女性らしさを自分で感じるような香りを選んでみると良いだろう。素敵なアイドルやアーティストを見つけ、いわゆる「推し活」をするのもお勧めだ。ただその時は母親のような気持ちで応援するのではなく、恋心に近い感情で応援することが大切。理由はあえて言わなくてもお察しいただけることと思う。
また一般的に女性ホルモンを代替する方法として大豆イソフラボンやサプリメントの摂取がよく言われるが、様々な条件が重ならないと思うほどの効果は見込めず、過剰摂取によるリスクもあるためここでの説明は割愛する。気になる方は婦人科医等に相談してみよう。
また過度なダイエットは厳禁だ。なぜなら女性ホルモンは卵巣で作られるが閉経後は脂肪細胞から作るように切り替わるからだ。適度なふくよかさは女性の魅力と考えよう。

2,栄養改善をする
目的は髪を作る材料となる栄養素を心がけて摂取していくことだ。栄養改善は様々な栄養素をバランスよくが基本ではあるがそれらも盛り込むとキリがなく、完璧な食生活というのも大変でそれがストレスになってしまっては元も子もない。なのでここでも取り入れやすく「いつもの好きな食事+α」で髪の材料を摂取できる方法を紹介しよう。
健康な髪のための栄養素は主に「たんぱく質」「亜鉛」「鉄分」「ビタミンE」「ビオチン」である。おすすめの食材は
・卵
・鶏肉
・豆腐
の3つだ。これで胃腸への負荷を最小限に「たんぱく質」「ビオチン」を摂取できるので日常の食事にこれらを出来るだけ意識して取り入れよう。そして「よく噛む」ことも心掛けてほしい。それにより弱った消化吸収力を補助できるからだ。
そして+αで「アーモンドミルク」の飲用だ。アーモンドミルクには日常の食事では摂取しにくい「亜鉛」と「ビタミンE」が豊富に含まれている。おすすめなのは私も愛飲しているグリコの「アーモンド効果」だ。
▶アーモンド効果
色々とシリーズがあるが、「+鉄分」を選んでほしい。前述した3つの食材に加えこれで主要な栄養素を網羅できることになる。アーモンド効果はスーパーマーケットで広く扱われているのでぜひ探してみてほしい。甘いおやつの代わりにしてはどうだろうか。

3,血流を改善する
これは特に重要だ。健全な血流は髪だけでなく身体の根幹を担うものだからぜひ改善してもらいたい。効果的かつ日常に取り入れやすい方法を挙げよう。
・頭皮マッサージ
・適度な運動
・ストレッチ
・体を冷やさない
・十分で深い睡眠
だ。血流は毛母細胞に栄養を送る唯一の手段なので、せっかく栄養改善してもその栄養が毛母細胞に届かないのでは意味がなくなってしまう。適度な運動はウォーキングやジョギングを日課にするのがベストだ。雨の日などは屋内でスクワットしたり、階段を何回も昇り降りするのが良いだろう。ストレッチは下半身(主にふくらはぎ)を中心に行い、腕を大きく回すなど、肩甲骨周りの筋肉をほぐすことを意識しよう。多くの人が疎かにしている頭皮マッサージの重要性ついては▶「TIPS_004 / 最強の抜け毛対策は?」でも書かせていただいたのでぜひ参考にしていただきたい。
また、体を冷やさないための工夫(入浴など)や良質な睡眠、深く長い呼吸も健康な血流のためには大切だ。

4,ストレスを感じない心持ち
ストレスを感じると血管が収縮して血流を悪化させてしまう。心身一如という言葉があるが心が身体機能に及ぼす影響は殊の外大きいのだ。リラックスできる時間を作るのはもちろんだが、そもそも小さなことでストレスを感じないように心を安定させることが大切だ。ここで偉人の名言を一つ紹介しよう。
それはあまりたいした問題じゃない。
私はいつも「それはたいした問題じゃない」という哲学を持ってきた。
-アンディ・ウォーホル-
様々な取り方ができる言葉だけれど、私も大切な人の命に関わること以外は大した問題じゃないと思うようにしている。だから息子が12点のテスト用紙を「バイバーイ、ありがとねー!」といってごみ箱に捨てていても私はなんとも思わない。

5,髪にケラチンを補給する(外側からのアプローチ)
前述した改善方法を全て行ったとしても若い時の髪質に完全に戻ることはやはり難しい。なのですでに生えている髪に外側からもアプローチしてゆこう。髪のほとんどはケラチンというたんぱく質でできているためそれを補完することで髪は健康な状態に近づくことができる。この数年でケラチンを含んだヘアケア製品は増えたが、表面にのって終わりではなく髪の内部までケラチンがしっかり浸透することが大切なのは言うまでもない。
▶「クイーンズバスルーム ヘアソープ」はケラチンから生成された特殊な洗浄成分を高濃度で配合しており、毛髪内部への高い浸透性が認められた科学的エビデンスのある製品だ。難しい説明はここでは割愛するが、毎日のシャンプーで外側からも髪の構成成分を補完してあげることで太くしっかりした髪へ導くことができる。

6,ヘアセットやブローでの工夫
髪が細くなった状態では、「分け目が目立つ」「ボリュームがなくなる」といったことが起きやすい。その場合は、
・分け目を定期的に変える。→ 一か所に負担が集中せず、髪が立ち上がりやすくなる。
・分け目をジグザグに取る。 → 地肌の直線が目立たなくなる。
・髪を持ち上げて下からブロー → 毛流れに対し逆方向から根元にブローすることでボリュームが出やすくなる。(冷風で固定)
などを試していただきたい。セット剤が気にならない人は軽めのヘアスプレーなどを根元に付けてボリューム状態を固定してみるのも良いだろう。
またヘアゴムなどで「髪をきつく結ぶ」のはやめた方が良い。慢性的に頭皮が引っ張られることで筋肉が緊張し、血流の悪化を招くからだ。髪を結ぶのであれば緩めに結ぶのを心掛けてほしい。

以上6つの改善方法を日常に取り入れやすいよう、一日の流れに沿って記載してみるとこの様な感じだ。
朝
・軽い運動とストレッチ
・髪にボリュームを出すヘアセット
・メイクやファッションを整え女性気分を上げる
日中
・いつもの食事に「卵・鶏肉・豆腐」を意識し、おやつに「アーモンドミルク」
・推し活でドキドキワクワク
・深く長い呼吸を心掛ける(深呼吸をイメージ)
夜
・頭皮マッサージ(入浴中がおすすめ)
・クイーンズバスルーム ヘアソープで髪を洗いケラチン補給
・ストレッチ
就寝
・リラックス(音楽やアロマなど)
・就寝1時間前からスマホなどは極力見ない
・23時までに布団に入り深く長い睡眠
最後に。
更なる効果を求めるのであれば美容皮膚科を検討してみるのも良いだろう。近年、頭皮に有効成分(プラセンタなど)を注射することで毛母細胞を活性化させる治療も存在している。もちろん費用がかかり、痛みやリスクもあるし、そもそもの体質環境が変わらない限りやり続けなければやめた途端に効果はなくなってしまう。なので検討する際はよく医師に相談してほしい。
今回のテーマはお客様からのリクエストでTIPSを書かせていただきました。
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